日仏、南太平洋で実弾訓練 陸上部隊で初、中国けん制

28日、ニューカレドニア・ヌメア近郊で射撃訓練をする陸自隊員とフランス軍兵士(共同)

 【ヌメア共同】南太平洋にあるフランス特別自治体ニューカレドニアで陸上自衛隊とフランス陸軍による共同訓練「ブリュネ・タカモリ」が実施され、28日に実弾射撃訓練の様子がメディアに公開された。日仏の陸上部隊が戦闘を想定した訓練を行うのは初めて。太平洋島しょ国との安全保障協力拡大を図る中国をけん制する狙いもある。

 共同訓練は今月10~30日の日程でニューカレドニア各地であり、日本は陸自の第5普通科連隊(青森市)を中心とした約60人、フランス側は約250人が参加した。

 この日はヌメア近郊の山中で、日仏混成部隊が偵察活動を実施。それを別部隊が援護射撃で支援するという想定で行われた。

© 一般社団法人共同通信社