相撲協会、主事ら懲戒処分 残業代未払い、パワハラも

 日本相撲協会は28日、残業代の未払いやパワーハラスメントなどのコンプライアンス違反事案があったとして、理事会で事務方責任者の宮田哲次主事、経理や人事などを担当する女性室長ら職員3人への懲戒処分を決めた。宮田主事は29日から出勤停止1カ月。女性職員は1等級降格となり、退職の方向だという。

 協会によると、2017年以降に時間外労働が45分以上の場合にのみ申告を認めたり、申告を15分単位としたりする独自のルールが制定され、賃金が適切に支払われていなかった。女性室長はこうした処理を継続し、宮田主事は監督を怠ったとしている。2人には他の職員への暴言もあった。

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