小松にソウルチャーター便 大韓航空、3年半ぶり運航

小松空港に到着した大韓航空のチャーター便

  ●満席139人、ロビー混雑

 大韓航空の小松―ソウル・チャーター便が28日、運航し、小松空港は韓国・仁(イン)川(チョン)国際空港からの満席のツアー客139人で混雑した。定期便は新型コロナの影響で2020年3月から運休しており、ソウルからの運航は約3年半ぶり。国際線到着ロビーでは、「石川県へようこそ」とハングルの横断幕を掲げた県や市職員らが歓迎し、国際便のさらなる復便を期待した。

 初日のチャーター便は使用する機体の到着遅れに伴い、予定より30分余り遅い午後3時過ぎに到着した。

 ロビーに設置されたモニターには馳浩知事を模した県の広報キャラクター「AI石川県知事デジヒロシ」が、韓国語で歓迎メッセージを伝える映像が流れた。県観光PRマスコットキャラクター「ひゃくまんさん」や小松市イメージキャラクター「カブッキー」が出迎え、法被姿の県職員らは乗客に観光パンフレットを手渡した。

 韓国の秋の連休に合わせた3泊4日のツアーで訪れた乗客は、兼六園や立山黒部アルペンルートなどを巡る。男性(69)は「アルペンルートに行くのは初めて。おすしを食べたい」と笑顔を見せた。

 ツアー客限定のチャーター便は10月1、4日も運航する。大韓航空は小松-ソウル定期便を10月29日からの冬ダイヤ期間中に週3便での再開を予定している。

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