低調ローマがジェノアに4失点惨敗…昇格組に今季ホーム初白星献上で早くも今季3敗目…【セリエA】

[写真:Getty Images]

セリエA第6節、ジェノアvsローマが28日にルイジ・フェラーリスで行われ、ホームのジェノアが4-1で勝利した。

前節、トリノ相手に1-1のドローに終わり、1勝2分け2敗の厳しい序盤戦となったローマ。2試合ぶりの白星を目指したアウェイゲームでは昇格組ジェノアと対戦した。モウリーニョ監督はトリノ戦からエル・シャーラウィに代えて負傷明けのペッレグリーニを起用した以外、同じメンバーを継続した。

先日に47歳の誕生日を迎えたフランチェスコ・トッティ氏も敵地へ駆けつけた中、力強い入りを見せたいローマだったが、出ばなを挫かれる。開始5分、自陣でのボールロストから古巣対戦のストロートマンにバイタルエリアでうまくアクセントを付けられると、ボックス中央に切り込んだグズムンドソンに正確な左足シュートをゴール右下隅に流し込まれた。

敵地でいきなりビハインドを背負ったジャッロロッシは、以降も勢いづいたジェノアの推進力のあるカウンターに手を焼く。それでも、最前線のルカクのキープ力を起点に相手陣内でのプレーを増やしていく。

すると22分、左サイドで仕掛けたスピナッツォーラが絶妙な切り返しで対面のサベッリを外して正確な右足のクロスを供給。これを3列目からゴール前にフリーで走り込んできたクリスタンテがピッチに叩きつけるヘディングでゴールネットを揺らした。

1-1のイーブンに戻った試合だが、直後に互いにアクシデントが発生。追いついたローマはジョレンテが負傷し、ボーヴェをスクランブル投入。これでゴールスコアラーのクリスタンテが3バックの中央にポジションを下げた。一方、ジェノアは立ち上がりのバデリに続きストロートマンが負傷し、こちらはトールスビーに続いてクトゥルがピッチへ送り込まれた。

その後は一進一退の攻防が続く。互いになかなかフィニッシュまで持ち込めない場面が目立ったが、ハーフタイム直前にホームチームが一歩前に出た。45分、相手陣内左サイドのタッチライン際で鮮やかな仕掛けを見せたグズムンドソンがDF3枚をかわして局面を打開。ボックス内へ斜めのパスを送ると、これをトールスビーが冷静にワンタッチで内側のレテギに落とす。イタリア代表FWは左腿でのボールコントロールから右足の鋭いボレーシュートをゴール左隅へ突き刺した。

前半の入りと終わりの失点によってビハインドで試合を折り返したローマは、マンチーニを下げてベロッティをハーフタイム明けに投入。[4-3-2-1]に近い攻撃的な布陣で早い時間の同点、その先の逆転を目指す。

53分にはディバラのラストパスに反応したルカクがボックス中央から右足のシュートを流し込むが、公式戦4試合連発かに思われたこのゴールはオフサイドで認められず。

以降は相手陣内でハーフコートゲームを展開し、セットプレーやミドルレンジのシュートで幾度か際どいシーンを作り出すモウリーニョのチーム。だが、あと一歩でゴールをこじ開けられない状況に根負けしてしまう。74分、嫌な形で与えた左CKの流れからファーで競り勝ったドラグシンが頭で折り返したボールを中央のトールスビーに頭で押し込まれる。

これで2点差を付けられたローマは3枚替えを敢行。左サイドバックに入ったエル・シャーラウィを含め、5人のアタッカーを起用する超攻撃的な布陣にシフト。だが、81分にはジェノアのカウンターから途中出場で新天地デビューのメシアスにトドメの4点目を決められてしまった。

その後、後半は意地のゴールも奪えないままタイムアップを迎え、ジェノアに会心の今季ホーム初白星を献上したローマは、開幕6試合ですでに3敗を喫する泥沼の序盤戦を過ごすこととなった。

© 株式会社シーソーゲーム