プラごみ、どうやって減らす? 京都・亀岡の児童、映画監督と考える

佐竹さんにオンラインで質問する大井小の5年生たち(亀岡市大井町・同小)

 京都府亀岡市大井町の大井小の5年生が、映画「マイクロプラスチック・ストーリー」の共同監督、佐竹敦子さんとオンラインで交流した。児童たちはプラごみを減らすためには何が必要かなどの疑問をぶつけ、佐竹さんはプラの使用を減らすために自ら行動し、データを収集することが大切だと強調した。

 映画は米ニューヨークのある小学校の5年生たちがプラごみ削減へ行動を起こし、活動が市全体にも影響を与えていく過程を記録したドキュメンタリー。日本語吹き替え版では、亀岡市の小学生や政治家らが声優を務めている。

 大井小の5年生は総合的な学習の時間で、環境について学んでいる。ニューヨーク在住の佐竹さんに依頼し、13日に同小でのオンライン交流が実現した。

 海のプラごみはどうすれば減るのかとの質問に対し、佐竹さんは「お風呂があふれている時、水道の元栓を閉めずに床をモップがけしても意味がない。プラを使うのを減らす、なくすことが大事」と答えた。自分たちで何か行動を起こすべきだと呼びかけ「きちんとデータを取って、前後の変化を比べるのが大切」とアドバイスした。

 質問は映画製作の苦労にも及び「今の形に落ち着くまで、編集時に30パターンほど作った」と明かした。児童たちは熱心に質問し、メモを取っていた。

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