天皇ご一家そろって展覧会鑑賞、愛子さまが誕生日ご挨拶…出し続けられる秋篠宮家への“助け舟”

9月20日、佳子さまの説明を聞かれた天皇ご一家 /(C)JMPA

「表面の金や貝は何で貼っているのですか?」

漆を何層も塗り重ねて作られた美しい小箱について、熱心に質問をされた愛子さま。9月20日の夜、天皇皇后両陛下と愛子さまは、日本橋三越本店で「第70回日本伝統工芸展」を鑑賞された。

皇室担当記者によれば、

「展覧会を主催しているのは日本工芸会です。佳子さまが同会の総裁として、天皇ご一家のお出迎えやご案内を務められました。もともとは天皇陛下お一人でのご鑑賞の予定でしたが、当日になって雅子さまと、大学の授業が始まっている愛子さまも同行されることが発表されました。お二人が『日本伝統工芸展』をご覧になるのは初めてのことです」

ご一家が特に長く鑑賞されたのは、佳子さまが自ら「総裁賞」に選ばれた漆塗りの箱。雅子さまが「(漆塗りの箱については)どのような感想を?」とお尋ねになられ、佳子さまが身ぶり手ぶりを交えてご説明する場面もあったという。

「天皇陛下が“佳子ちゃん”と呼びかけられたことについては、『ほっこりした』『ほほ笑ましい』などといった好意的な声がSNS上に広がりました。

今回は天皇ご一家がそろって展覧会を訪れられたことで、多くのメディアが報じ、総裁である佳子さまの面目も施された形です。宮内庁内では、逆風にさらされている秋篠宮家への“助け舟”なのでは、と言われています」(前出・皇室担当記者)

この日の朝、秋篠宮さまと紀子さまはベトナムにご出発。翌21日には首都ハノイの国家主席府でボー・ティ・アイン・スアン国家副主席主催の歓迎式典に臨まれたことが報じられた。だが、宮内庁関係者はこう語る。

「報道の直後、ネット上には『国家主席と会われた訳でも無いのに、秋篠宮夫妻の動向を何故こんなに詳しく報道する必要があるのか』『税金の無駄使い。費用対効果ゼロ』といったかなりネガティブなコメントも目立ちました。

実は秋篠宮ご夫妻のベトナムご訪問に批判的なのは、国民ばかりではありません。5月のイギリスご訪問に続き、政府専用機を利用されていますが、かつては宮内庁の再三の勧めにもかかわらず、かたくなに民間機に搭乗されていたのです。

秋篠宮ご夫妻としては“特別扱いを避けたい”というお考えだったのかもしれませんが、それではなぜ方針転換をされたのかも説明されていません。宮内庁内にも『秋篠宮さまはそこまでしっかりした信念をお持ちではないのでは』と揶揄する向きもあるのです」

■紀子さまお誕生日は愛子さまがご挨拶に

悠仁さまの筑波大学附属高校へのご進学の経緯、秋篠宮邸の改修費用、佳子さまの旧御仮寓所での一人暮らしなど、昨年から今年にかけても、秋篠宮家を巡って多くの問題が取り沙汰されてきた。

「紀子さまが57歳の誕生日を迎えられるにあたり、宮内記者会から、佳子さまの一人暮らし、宮邸の改修費用に関する質問がありました。慶事にあたって、こうした質問があること自体が異例な状況ともいえますが、紀子さまのご回答は、国民が納得できるレベルではなかったと思います。

こうした“説明不足”が、一般国民のみならず、学習院卒業生や宮内庁内からの批判の声を集めている要因の一つであることは間違いないでしょう。

そして秋篠宮家が孤立を深めていることを、いちばん憂慮されているのが天皇陛下と雅子さまなのです。特に秋篠宮家には、次世代の皇室を担われる悠仁さまもいらっしゃいますから……」(前出・宮内庁関係者)

両陛下による秋篠宮家を孤立から救うためのご言動は、今年6月から目立つようになったという。

「天皇陛下がインドネシアのボロブドゥール寺院でニワトリのレリーフを撮影され、『日本に帰ったら(秋篠宮に)見せます。必ず喜ぶでしょう』とお話しになったことが話題になりました。

秋篠宮さまは家禽の研究もされていますが、陛下が公の場で言及されることは、近年はありませんでした。天皇家と秋篠宮家の絆を強調することで、秋篠宮家への批判を緩和し、皇室全体の融和をより深めていきたいというお気持ちがあったのだと思います。

そしてこの“救済策”のキーパーソンは愛子さまなのです。皇室でもご公務数が多く、そのご活動が注目されている佳子さまと、愛子さまは年齢も近く、昔から親しい間柄といわれています。昨年11月にはいっしょに雅楽を鑑賞されましたが、お二人こそ、両家の橋渡し役としてふさわしいと、両陛下もお考えのようです」(前出・宮内庁関係者)

9月11日の紀子さまのお誕生日には、ご挨拶のために愛子さまが秋篠宮邸を訪問されている。

「当日は取材も設定され、愛子さまがカメラに向かって満面の笑みをお見せになりました。このご訪問も救済策の一環だといえるでしょう」(前出・宮内庁関係者)

漆を幾層にも塗り重ねた小箱のように、両家の行き来が度重なっていくことで、秋篠宮家が危機を脱することを両陛下は望まれている。

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