139名が参加!第8回 札幌『地域クラウド交流会』略して「ちいクラ」開催レポート

9月7日に、札幌エルプラザで開催された、第8回 札幌『地域クラウド交流会』、通称『ちいクラ』に参加してきました。

リアル交流会イベントも徐々に増えてきて、3年ぶりの開催となった札幌ちいクラ。

このメディア「ロカプレ!」を運営する株式会社インセンブルが実行委員/オーガナイザーを務める人気イベントの様子を、参加者目線でご紹介します!

(取材日: 2023年9月7日・文:原くみこ、写真:Hiroki Taguchi (Tsurushigaki))

ロカロウ「毎回参加して皆勤賞」「他の地域のちいクラにも参加したことある」という『ちいクラファン』もたくさんいるらしいよ!## ちいクラとは?

皆さんの笑顔がまぶしい素敵な写真の数々はフリーランスカメラマンの田口さんが撮影

ちいクラは『地域クラウド交流会』の略称で、交流会型のクラウド・ファンディングとネットワーキングが合体したイベントです。

qloba地域クラウド交流会

「つながる。広がる。うまれる。」~起業家の応援を通じて地域を活性化~地域クラウド交流会恵®(ちいクラ)は、全国22都道府…

サイボウズ株式会社が生み出したメソッドを元に、全国各地の実行委員がその地域ごとに主催し、地域のビジネスの活性化を目指しています。これまでに69の市町村で、累計174回開催されています。

起業家だけでなく、地域の人たちが参加することで、地域全体のビジネスの活性化につながることを目的としています。

特別講演『スポーツチーム経営から学ぶ、成功の戦略』

交流会の前に必ず行われるのが、クラウド勉強会です。

地域で活躍される経営者の方などからお話をお伺いします。今回講師を勤めてくださったのは、株式会社北海道イエロースターズ 共同代表 平野龍一さん。

札幌のプロバスケットボールチーム「北海道イエロースターズ」

北海道イエロースターズ 公式サイト

プロバレーボールチーム「北海道イエロースターズ」(旧:サフィルヴァ北海道)の公式サイトです。…

『スポーツチーム経営から学ぶ、成功の戦略』をテーマにお話されました。

「スポーツチーム経営と、それ以外の事業に共通点なんてあるのだろうか」と思う方も多いのではないでしょうか?

これまで、ベンチャー企業や東証一部上場企業などさまざまな経営に携わってきた平野さんのご経験によると、スポーツチーム経営で重要と感じている以下3つの点は、他の事業経営においても重要だと考えているそうです。

3つのポイント

1. リーダーのビジョン 2. ビジョンに共感する仲間づくり 3. 異業種の観点を取り込む

まず、組織を大きく発展させていく際には、強くわかりやすいビジョンを掲げること。

そしてそのビジョンに共感する仲間を集め、その周りにさらに応援する人々が集まる仕組みを作ることが重要であるとのことでした。

「異業種の観点を取り込む」に関しては、何か新しい施策を考える際に、競合他社が行っていることを参考にすると常に二番煎じになってしまうので、そうではなく、別の業界で成功している・流行っていることを参考にするようにしているそうです。

イエロースターズの成功事例

例えば、イエロースターズが得意とするSNS発信。

バレーボールチームの発信といえば試合などのプレーシーンの切り取りなどが定番コンテンツ。

しかしイエロースターズは、SNSで人気のカテゴリやテーマを自分たちにも取り入れてみる、という発想で「バレーボール選手が◯◯してみた」などの投稿を行ったところ、公式YouTubeチャンネルの再生回数が伸び、Vリーグの各チーム公式チャンネルの中で再生数No.1を記録しました。

ここで大事なのは、ただ流行に乗れば良いということではなく、自社の事業に良い影響を与えるためにどの軸をずらすか?という広報視点を取り入れて工夫すること。

業界の常識や慣習を疑ったり、新しいことを仕掛けていくための逆風に負けない決断力なども重要になってきそうです。

業種を問わずすぐに仕事に活かすことができそうな講演内容に、周囲の皆さんもメモをする手が止まらない様子でした!

ちいクラ恒例、まず最初は「ラジオ体操」から

クラウド勉強会のあとは、いよいよ、ちいクラ本編のスタート。

最初のイベントは、アイスブレイクで「大人の本気の」ラジオ体操。

ユウキヨガスタジオ・木下ゆうきさんの明るい声掛けで、来場者全員で体をほぐしました。

札幌で頑張る起業家5名のプレゼンタイム

身体も会場も温まったあとはいよいよプレゼンタイムです。

今回は以下の5名の皆さんが、それぞれ個性あふれるプレゼンテーションを行ないました。### クラウンド・ファンディングのしくみ

ちいクラでは、地域の起業家数名がプレゼンターとして3分間のプレゼンテーションを行ないます。

参加者は、1番応援したい!と思った起業家に1票を投じます。集計の結果、参加者から一番多くの得票を集めたプレゼンターが優勝となります。また、プレゼンター全員が、投票数に応じて商品券を受け取ることができます。

また受け取った商品券は、地元企業で使うことを推奨しており、その点もまた、地域でお金を回すことができる仕組みとなっています。

1.馬場 航平さん

NEONE ( https://lit.link/kohheineone )

一人ひとりが自分らしく生きられるためのキャリア教育を提供している馬場さんは、小学生から社会人まで幅広くワークショップを展開する教育系のフリーランス。

ご自身の学生時代の経験談を交えながら「誰も夢を諦めなくて良い社会を作る」という熱い想いを語られました。

2.今野 純子 さん

COCOスペース ( https://www.cocospace.biz/ )

札幌市豊平区西岡で運営する地域密着型コワーキングスペース『COCOスペース』。

地域の人たちに愛され、利用者さんはとても多いけれど、利益率の低いビジネスのため存続の危機!とのことで、応援を呼びかけていました。

3.瀬川 希 さん

マリモデザインファクトリー ( https://marimodesignfactory.com/ )

道内各地の魅力を発信するような”モノづくりをデザインする”ために集まったチームであるマリモデザインファクトリー。

新たな挑戦として、北海道浦幌町で若手の起業とモノづくりを応援する拠点を作るための、クラウドファウンディングを実施中です。

ForGood:「北海道浦幌町でモノづくり」若手の起業とモノづくりを応援する拠点を作りたい!
https://rescuex.jp/project/95011?fbclid=IwAR3-cqGmty7aMJx-IXxj-PjzFvxuuTeiJjfWQLZKt9gZdHilHmFnk_sgOe4

4.花澤 亮也 さん

トラスBP株式会社

YouTubeの人気チャンネル「令和の虎」でもプレゼン経験があるという花澤さんは、雪国での太陽光発電の課題を解決する、ユニークな柱状態の太陽光パネル『エコエネ柱』のご紹介。

エコエネ柱を広く展開するため、現在CAMPFIREでクラウドファウンディング実施中だそうです。

太陽光パネルを『柱』に!特許取得ずみのエコエネ柱でクリーンエネルギーを身近に!

燃料や電気の供給が要らない、太陽の光だけで熱と電気を創り出す太陽光ハイブリットシステムの特許商品の研究開発として、ロード…

5.伊藤 真哉 さん

一般社団法人fanfare ( https://www.fanfare-sapporo.com )

多様な人々と社会をつなぐきっかけを作るために実施している、こどもたちの絵画展『吾輩は画家であるー名前はまだないー』のご紹介。これまでに年荷数回、札幌駅前地下歩行空間や各種SNS上で開催されています。

吾輩は画家である吾輩は画家である

この展示会は、年齢や性別、障害のあるなしに関わらず、子供たちが自分の好きなこと(絵画)で表現をすることで、その作品の力だ…

投票を通じて、自然な交流が生まれるしくみ

ちいクラは交流型クラウドファウンディングなので、プレゼンを聞いたあとに、参加者はそれぞれ応援したい!と思った起業家に1票を投じます。

会場には6箇所の投票窓口が設けられていました。投票を受付してくださるボランティアの皆さんも、地域で活躍する起業家の方が多い様子です。

ところで、完全にフリーな交流会に参加すると、「初対面の人にいきなり声をかけるのが恥ずかしい!」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ちいクラでは、この「投票をする」という役割があるので、投票のために並んでいる時に周囲の方たちと交流が始まったり、投票受付の方と名刺交換をしたりということが自然に始まります。

これは、交流したいけど積極的にいけない〜という、ちょっとシャイな方にはうれしい仕組みだなと感じました。

参加者の名刺と、ひとことアピールコメントが貼り出されたボードも。

情報を見て「この人と交流したい」と思ったら、会場内で呼び出してもらえるシステムもあるので、ボード前はつながりたい人たちでごったがえしていました。

優勝はCOCOスペース 今野純子さん

50分ほどの交流タイムがあっと言う間に終わると、応援投票の結果発表です。

今回もっとも得票を集めたのは、第8回 札幌『地域クラウド交流会』の優勝は、COCOスペースのプレゼンを行った今野 純子さん!

また今回は優勝と同時に、2023年10月21日(土)に釧路で開催予定の、ちいクラ全国グランプリ大会の出場権も獲得しました。

また偶然にも優勝された今野さんは釧路出身とのことで、グランプリ大会で地元の家族や仲間にプレゼンができることを大変喜ばれていたのが印象的でした。

参加者の皆さんとともに感動に包まれた瞬間でした。

実行委員の濱内さんがサプライズ登場

「ロカプレ!」の運営会社でもあり、札幌ちいクラの実行委員長/オーガナイザーでもある(株)インセンブルの濱内さんは、今回残念ながら体調不良で当日会場に来ることができず…

久しぶりに濱内さんと会うことを楽しみにしていたちいクラ常連さんも多く、チームロカプレとしてわたしも残念に思っていました。

が、最後にサプライズで会場の大きなスクリーンにその姿が映し出され、会場全体が一気に盛り上がりました♪

札幌ちいクラの最新情報はFacebookページをフォロー

次回の 札幌『地域クラウド交流会』は2024年2月頃に開催予定とのことです!

次もまた、地域の活性化につながるさまざまな出会いが生まれそうで、楽しみですね。

今後のイベント情報などをいち早く知りたい方は、、札幌『地域クラウド交流会』の最新情報のFacebookページ↓

をチェックしてみてください。

関連記事第8回「札幌 地域クラウド交流会(ちいクラ)」9/7(木)開催! @札幌エルプラザ

イベント告知!

来る2023年9月7日(木) 「札幌 地域クラウド交流会」が開催されます!
開催に向けて、軽く「ちいクラ」をご紹介。

地域クラウド交流会、略称「ちいクラ」とは

顔の見えるビジネスマッチングの機会と、[…]

Photo by Hiroki Taguchi (Tsurushigaki)

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