ネクスコ3社 トンネルなど試行拡大 2車線、正面衝突防ぐ区画柵

ネクスコ東日本、中日本、西日本の高速道路3社は、暫定2車線区間での正面衝突事故防止対策としてラバーポールに代えて検証を進める区画柵の試行設置を拡大する。50メートル以上の長大橋梁やトンネルにおいて21年10月よりセンターパイプ、センターブロックを試行的に設置し、検証を始めていた。
 今回、昨年12月の検討委員会で試行設置個所の拡大決定を踏まえて実施する。区画柵の試行設置対象が全国20路線・45箇所に拡大する計画。
 重大事故につながりやすい暫定2車線区間での高速道路では、正面衝突事故防止対策にワイヤーロープの設置が効果的だとして整備が進んでいた。しかし長大橋梁やトンネル区間においては、道路幅員が小さいことや中央排水溝等の設備といった課題のためワイヤーロープの設置が困難だった。
 そのため長大橋梁など区間でワイヤーロープに代わる技術としてセンターパイプ、センターブロックが選定された。

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