選手の“働き方改革”は実現するのか? バーンリー指揮官「プレーできる試合数を最大65試合に制限して」

写真:バーンリーを率いるコンパニ監督が過密日程による負担軽減の「抜本的な計画」を提言

バーンリーを率いるヴァンサン・コンパニ監督が、近年のサッカー界で問題視されている過密日程について“提言”を行った。

新しい大会の創設やフォーマット変更などにより、サッカー界では過密日程が横行している。特に、プレミアリーグは“超”がつくほどの過密日程で知られており、選手の酷使が負傷につながることも少なくない。

現役時代にはマンチェスター・シティでプレーし、現在はバーンリーの指揮官を務めているコンパニ監督。長くプレミアリーグを知っており、キャリアの晩年は筋肉系のトラブルに悩まされていたこともあってか、思うところがあるようだ。

イギリス紙『デイリー・メール』によると、コンパニ監督は過密日程による負担を軽減するための「抜本的な計画」を提言した模様だ。

「コンパニ監督は、選手がシーズン中にプレーできる試合数を60試合から65試合に制限することで、サッカー界にはびこる過密日程に対処する計画を提案した」

『デイリー・メール』は「昨季、マンチェスター・ユナイテッドの(ポルトガル代表MF)ブルーノ・フェルナンデスほど、クラブや代表での出場回数が多かった選手はいない。プレミアリーグでシーズン中65試合以上に出場した選手は13人、55人が60試合の大台に乗った。また、110人が57試合以上でシーズンを終えた」と伝えている。

コンパニ監督は「選手たちを決勝戦のような重要な試合から遠ざけるつもりなんてない。しかし、生理学的に65試合が選手の健康を維持する限界だと判断するならば、そこに上限を設けるべき」と主張する。過去には、マンチェスター・シティのペップ・グアルディオラ監督が「選手たちを殺害するつもりか」と、強い言葉で現在のサッカー界に警鐘を鳴らしたこともある。果たして、サッカー選手の“働き方改革”は実現するのだろうか。

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