コマツ、Hondaと共同開発した電動マイクロショベル「PC05E-1」発売

「PC05E-1」は、2022年3月より国内市場に導入している電動マイクロショベル「PC01E-1」の系列拡大機種だ。コマツの建設機械の中でも小規模な土木・建築工事やガス・電気・配管工事などの現場で利用されることの多い現行のマイクロショベル「PC05-1」に、「PC01E-1」と同様に動力源としてHonda Mobile Power Pack e:や電動パワーユニット(eGX)を搭載することで電動化を実現した。

コマツは2023年度を電動化建機の市場導入元年と位置付けており、このたびの電動マイクロショベル「PC05E-1」の発売はその第三弾となる。

コマツは中期経営計画「DANTOTSU Value – Together, to “The Next” for sustainable growth」 に掲げている、ダントツバリュー(収益向上とESG課題解決の好循環を生み出す顧客価値の創造)を通じて、未来の現場に向けた次のステージに踏み出し、サステナブルな未来を次の世代へつないでいくため、新たな価値創造を目指していくとしている。

主な特徴

環境にやさしくパワフルな電動モーターを採用

バッテリー駆動のため、排出ガスとエンジン音がない。さらに、全回転域で力を発揮できる電動モーターの採用により、現行のエンジン車が苦手とする低回転数の作業においても力強い掘削性を発揮する。

着脱式可搬バッテリー Honda Mobile Power Pack e: を採用

バッテリーは交換式でどなたでも簡単に交換・充電が可能だ。作業中に電池残量が少なくなった際はバッテリーを交換することで充電時間を待たずに作業を継続できる。また、充電についても専用充電器が家庭用100V電源に対応しているので、電源があればどこでも手軽に充電できる。

見やすいモニター画面

シンプルで見やすいモニター画面を搭載。運転時間やバッテリー残量などの情報を表示。

らくらくメンテナンス

エンジンを搭載していないので、エアクリーナーやフィルター類の清掃およびエンジンオイルの点検・燃料補給が不要だ。手間のかかる日常の点検・保守作業が大幅に軽減される。点検の際も作業が行いやすいようにバッテリーフードをフルオープンできる構造を採用している。

ミッドシップレイアウトを採用したことで安定性とコンパクト性を両立

バッテリーを機械中央部に配置した、ミッドシップレイアウトを採用。現行のエンジン車と同様に安定性とコンパクト性の両立を実現。

油圧ハンドツール用の油圧取り出し口を標準装備

油圧ハンドツールの油圧源として活用できる油圧取り出し口を標準装備。多種多様な油圧ハンドツールを現場で使用できるので、幅広い作業ニーズに応えられる。また、現行のエンジン車と異なり、油圧ハンドツールの使用時に本体から排気ガスとエンジン音が出ないので、快適に作業できる。

仕様

▶︎コマツ

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