日本人にはなじみ深い、大豆を原料とした発酵調味料「味噌」。毎日味噌汁を作るというご家庭なら、欠かせない調味料のひとつだと思います。
でも、味噌というと味噌汁以外のレパートリーが思いつかないという方もいるのでは。
今回は、YouTubeの発信などで人気の「ぐっち夫婦」が考案した、2023年9月に発売したばかりの50%減塩味噌「塩分ハーフ」を使った意外な「味噌レシピ」を、ライターが実際に作ってレポートします。
人気料理家・ぐっち夫婦考案!「塩分ハーフ」を使った意外なレシピ3選
使用する味噌:50%減塩味噌「塩分ハーフ」
今回、ぐっち夫婦のレシピで使用するのは、ひかり味噌より発売された「塩分ハーフ」。
味噌といえば塩分を気にする方もいると思いますが、こちらの味噌は今までのひかり味噌の製品に比べて塩分が50%もカットされているのだとか。
独自製法「ハーフ&ハーフ製法」により、塩味を穏やかにして麹の甘みと大豆の旨みをしっかりと感じられるように仕上げられています。味噌汁に使うのはもちろん、麹由来の甘みが引き立っているため、みりんや砂糖がなくてもお料理にコクと旨みをプラスする調味料として使いやすくなっているそう。
国産米100%使用というところもポイントです。
商品のブランドサイトでも紹介されている、「塩分ハーフ」を使った3つのレシピをご紹介します!
1:旨みと香り、コクのある味噌ソース 「味噌ボロネーゼ】」
材料(2人分)
・パスタ(タリアテッレ) 120g(60g/人)
・合い挽き肉 200g(牛:豚=7:3)
・玉ねぎ・にんじん・セロリ(茎の部分) 各 50g
・ローリエ 1枚
・オリーブオイル 1/4
・こしょう・ナツメグ 各少々
・赤ワイン 大さじ4
・トマトの水煮缶(ホール) 200g
・味噌「塩分ハーフ」 大さじ3
・パルミジャーノレッジャーノ・生パセリ 各適量
作り方
1.オイル(大さじ1)を熱し、みじん切りにした玉ねぎ、にんじん、セロリを炒める。色づくまで 10〜15 分ほど炒めて一度取り出す。
2.オイル(大さじ1)を熱し、塩、こしょう、ナツメグで下味をつけた挽き肉を広げ入れ、塊を残すように焼き付け、焼き色がつき、火が通ったら軽くほぐして一度取り出す。
3.フライパンに赤ワインを加えひと煮立ちさせ、トマトの水煮を入れて潰す。ローリエ、1の野菜、2の挽き肉を加え、弱火で10分ほど煮る。
4.3の火を一度止め、「塩分ハーフ」を溶く。「塩分ハーフ」が溶けたら再度火をつけ、表記通りに茹でたタリアテッレを入れてさっと混ぜ、皿に盛り、パルミジャーノレッジャーノ、刻んだパセリをかける。
今回、筆者はタリアテッレが調達できず、ふつうのパスタ麺で作りました。また、パルミジャーノレッジャーノの代わりに粉チーズをかけました。もちろんレシピの材料が用意できれば一番いいですが、これらの代用品でも十分おいしくできましたよ。
とにかく味噌を使ったソースが絶品! じっくり煮込んだようなコクがあり、味噌が入っているとはあまり感じないお味でした。お肉も野菜もたくさんとれる上に子どもにも大好評だったので、定番レシピになりそうだと思いました。
2:味噌漬け肉でジューシー&コク深!「味噌から揚げ」
材料(4人分)
・鶏もも肉 2枚(500g)
・しょうが ひとかけ(目安:皮なしで10g)
・塩・こしょう 各少々
・片栗粉・薄力粉 各大さじ3~4
・揚げ油 適量
【A】
・味噌「塩分ハーフ」 大さじ4
・みりん・酒 各大さじ1
作り方
1.袋に【A】、すりおろしたしょうがを入れて混ぜ、塩、こしょうで下味をつけた鶏肉を入れてよく揉み込み、一晩漬ける。
2.バットに薄力粉と片栗粉を入れて混ぜる。ペーパーで挟んで水気をしっかりとった鶏肉を入れ、粉を丁寧にまぶしてはたく。
3.鍋に揚げ油を170℃で熱し、2を入れて4〜5分揚げる。焦げやすいので注意!
ちょっぴり色が濃くなったところもありますが、全体的には焦がさずに揚げることができました。
表面はカラッと、中はとてもジューシーで鶏肉の旨みがしっかりと感じられるから揚げ。味噌の塩味とショウガの風味で食欲がそそられ、ご飯がすすみます。ショウガが入っているとはいえ辛さはまったくないので、子どもたちもバクバク食べていました。
3:味噌香る、しっとり食感の大人スイーツ 「味噌と黒豆のパウンドケーキ」
材料(型のサイズ:18×8×6)
・薄力粉 100g
・黒豆の甘露煮 80g
・卵(M サイズ) 2個
・バター(無塩)100g
・味噌 「塩分ハーフ」 60g
・きび砂糖 80g
・ベーキングパウダー 小さじ1
作り方
1.ボウルに常温に戻したバターを入れ、なめらかになるまでハンドミキサーで混ぜる。きび砂糖を加え、白っぽくふんわりするまで混ぜ、「塩分ハーフ」を混ぜ合わせる。溶いた卵液を少しずつ加え、その都度よく混ぜて乳化させる。
2.黒豆は水気を切り、材料の薄力粉から大さじ1杯取り、まぶす。
3.残りの薄力粉、ベーキングパウダーを混ぜ合わせてふるいに入れ、1に少しずつ加え、切るように混ぜる。粉気がなくなったら2の黒豆を加えて切り混ぜる。
4.敷き紙を敷いた型に入れて表面をならし、10cmくらいの高さから落として空気を抜く。170℃に予熱したオーブンの下段で40分ほど焼く。焦げそうになったらホイルを被せる。焼き始めて 7~8分たったところで水に濡らしたナイフで中心に切り込みを入れる。
5.焼き上がったら型から外し、敷き紙をつけたままケーキクーラーの上で冷ます。
断面の黒豆がおしゃれなパウンドケーキが焼き上がりました。
味噌というよりはみりんのような風味で、みりんと砂糖でみたらしのような、和の味わいを感じました。味噌の塩味もほんのりと効いて、甘じょっぱさがたまりません。
表面はサクッとした食感があり、香ばしさも。中はふんわりしていながらしっとり食感で、一切れでも食べ応えがあります。材料を混ぜて焼くだけで簡単にできるのもうれしい、とっても満足感の高いスイーツでした。
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味噌汁だけでなく、さまざまな料理の旨みを引き出す調味料としても活躍してくれる「塩分ハーフ」。ぜひ、今回ご紹介したレシピをはじめ、毎日のお料理で使ってみてくださいね。
レシピを教えてくれたのは…
【ぐっち夫婦】
夫Tatsuya、妻SHINOの夫婦で料理家。「日々の暮らしを楽しく美味しく。ちょっとおしゃれに」をモットーに、ライフスタイルに寄り添うレシピを考案し発信。YouTube チャンネル、ふたりごはん【料理家ぐっち夫婦の料理チャンネル】など SNS総フォロワー数100万人以上を誇る。雑誌・書籍出版、テレビ・イベントにも多数出演し、オンライン料理教室も開催。
(ハピママ*/ Mami Azuma)