大日本印刷、マンガの色付けをAIで効率化 ”オノマトペ”削除機能で多言語化も促進

大日本印刷は28日、自社の多言語対応マンガ制作ツール「DNPマンガオンラインエディトリアルシステム MOES」にて、新機能「マンガAI着彩機能」を実装の実装を発表した。10月よりトライアル運用を開始し、12月の本格運用を目指す。

本機能は株式会社10ANTZが開発したAIツールとして、従来は手作業で行っていたマンガに色を付ける“着彩”の工程をAIが一部行うことで効率化が図られるという。また、コマのオノマトペを削除するとともに、削除後の部分にあるはずの背景を推定して描く機能もMOESに実装するとのことで、マンガコンテンツのグローバル展開を支援する。

本機能の実装を推進した理由として大日本印刷は、近年の日本のマンガコンテンツのグローバル化を挙げており、「人気作品が翻訳され、海外展開されていますが、現在、多言語版の制作負荷やグローバルな流通の課題によって、海外に展開できていないタイトルが多数あります。」とした上で、非常に難易度が高いことから殆どを手作業で行われている漫画の着彩工程を効率化し、グローバル化を促進したいとした。

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