子猫の目線で「赤ちゃん出産」描く 心温まる絵本を寄贈

絵本を中西館長に手渡す足立病院の畑山理事長(右)=京都市中京区・市中央図書館

 猫の家族を通して赤ちゃんが生まれる一家の姿を温かく描いた絵本「しずちゃん、おねえちゃんになる!」を企画・監修した足立病院(京都市中京区)が、京都市の図書館21館に絵本を寄贈した。

 物語は、母猫の妊娠から出産までを子猫の「しずちゃん」の目線でたどる。エコー検査での診察や、おなかの中で赤ちゃんが動く様子、家族がいたわる様子などが丁寧に描かれている。

 14日に市中央図書館(中京区)で行われた寄贈式で、同病院の畑山博理事長が中西進館長に絵本を手渡した。

 産婦人科医でもある畑山理事長は「出産や子育てが大変というネガティブな印象が強いが、まずは楽しんでほしいという願いを込めた」と話し、中西館長は「子の健やかな成長と親子の触れ合いを願う絵本は、良質な市民生活につながる」と感謝していた。

 来年には、生まれた子猫の「イヤイヤ期」などを取り上げた続編を刊行する予定。

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