デジタル庁は29日、マイナンバーカードに医療費助成の受給者証や、予防接種の接種券などの機能を持たせる仕組みを本年度から16自治体で先行して始めると発表した。紙の証明書を持ち歩く必要がなくなる。カード取得者向けサイト「マイナポータル」で予防接種を勧めたり、履歴を確認したりすることもできる。
河野太郎デジタル相は記者会見で「マイナカードのメリットを実感してもらえる」と強調。16自治体での実施状況を踏まえ、全国展開を目指す。
先行実施するのは秋田県由利本荘市、愛知県一宮市、熊本市など。
医療費助成の受給者証は、難病患者や障害者向けといった国の事業などが対象となる。