デスクワークばかりで刺激少ない?首都圏の40・50代銀行マンたちが三重で“稲刈り” 87歳の先輩語る第2の人生のヒント

三重県津市で農業体験が行われました。参加したのは首都圏で働く40代から50代の銀行マンたち。なぜわざわざ遠く離れた三重県に?

28日、津市の田んぼで行われた酒米の稲刈り。鎌を握るこの人たちは…

(参加者 54歳)「信託銀行でリスクの管理をやっています」
(参加者 47歳)「三菱UFJ信託銀行です。普段は営業の仕事をやっております」

関東からやってきた40代から50代の銀行マンら8人です。普段はスーツを身にまとう銀行マンらが稲刈りをするワケは…。

(参加者 47歳)
「今の仕事は充実しているんですけど、今後の会社人生や残りの人生を考えた時に色々なことに挑戦してみようかなと」

実はこれ、デスクワークが中心で外からの刺激が少ない40代後半から50代のビジネスマンを対象にした1泊2日の農業体験なんです。「非日常」の体験を通して今後のキャリア形成に活かしてもらおうと初めて企画されました。

87歳 人生の先輩「必ずどこかで役に立つ」

(稲垣豊穣さん 87歳)
「両手とも引っ張る。稲も引っ張る」

参加者は農家で87歳の大ベテラン、稲垣さんの指導を受けます。

(島田哲雄さん 57歳)
「早すぎてわからなかったんですけど。まとめて持つのって…何かコツとかってて」

(稲垣豊穣さん 87歳)
「手袋していると無理やね」

3年後に迎える定年を前に「第2の人生」を考えるヒントを見つけたいと参加した島田さんは…。

(島田哲雄さん 57歳)
「座ったままパソコンで仕事をしているので身体を動かすのっていいなって改めて感じました」

人生の大先輩、稲垣さんからはこんなメッセージが。

(稲垣豊穣さん 87歳)
「人生は不思議なものでね。何でもやっておいたら必ずどこかで役に立つ。農業は楽しいよ。自分一人で相手がいないから。もめ事もないしさ。自分の好きなようにできる」

これから迎える"人生100年時代"をどう生きていくのか。まずは、何でも行動してみることが大切なのかもしれません。

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