帝国データバンクは29日、10月の食品値上げが4634品目に上るとの調査結果を発表した。3カ月連続で前年同月の実績を下回り、一部には価格据え置きもみられる。11、12月は落ち着く見通しで、年間の値上げ予想は従来の3万5千品目から3万2千品目台に下方修正した。
昨年10月は7864品目に達していた。急激な原材料価格上昇が一服したことや、値上げによる企業の収益改善が、今回勢いが鈍化した背景とみられる。物流費・包装資材価格の高止まりや人件費上昇が見込まれるほか、円安進行で輸入食材の値下がりは期待できず、帝国データは「来年以降も断続的な値上げが続く可能性がある」とした。