新嘗祭に献納するコメ収穫 総社の秋山さん「選ばれ光栄」

献納するコメを収穫する秋山さん

 皇居で営まれる宮中祭祀(さいし)・新嘗祭(にいなめさい)(11月23日)に献納するコメの収穫作業が29日、総社市の秋山尚太さん(41)の田んぼで行われた。

 収穫したのは、しっとりとした甘みが特徴の「きぬむすめ」。黄金色に実った穂を秋山さんがコンバインで刈り取っていった。コメは乾燥させて籾(もみ)すりや精米を行い、1升(約1.5キロ)を納める。

 秋山さんは「献穀者に選ばれ光栄。日本の文化であるお米の魅力を発信するきっかけになれば」と話した。

 新嘗祭は天皇陛下が全国各地で収穫された新穀を神々に供え、五穀豊穣(ほうじょう)などを願う儀式。岡山県内では3県民局が毎年持ち回りで献穀者を決め、総社市内からは2017年のアワ以来6年ぶり。

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