シフィオンテク、初出場の東レPPOで準々決勝敗退。過去4戦負けなしだった世界19位に初黒星[東レPPO]

シフィオンテク、世界19位クデルメトワにフルセットで敗戦

9月29日、「東レ パン パシフィック オープン」(東京・有明/WTA500)シングルス準々決勝が行われ、第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド/世界ランク2位)は、第8シードのベロニカ・クデルメトワ(同19位)に2-6、6-2、4-6のフルセットで敗れ、ベスト4入りとはならなかった。

東京五輪以来となる日本での試合を迎えたシフィオンテク。USオープンは4回戦で敗れて女王の座から陥落したものの、全仏オープンなどすでに今季4勝を挙げている。今大会は1回戦が免除されており、2回戦で日本の本玉真唯(島津製作所/同148位)を6-4、7-5で下し、ベスト8入りを果たした。

準々決勝では、過去4度の対戦でシフィオンテクが全勝しているクデルメトワ。今年も2度対戦し、いずれもストレートで勝利し、各セット1ゲームしか落としていない。

その相性の良いクデルメトワに対し、シフィオンテクは第1ゲームでサービスゲームを落としてリードを許すと、その後もストロークでのミスが出てリズムがつかめず。第3ゲームもブレークされ一気に4ゲームを連取され、2-6でセットを落とした。

2回戦の本玉戦からストロークのタイミングが合っていないシフィオンテクは、第1セット後半から徐々に自身のプレーを取り戻し、第2セットは先にブレークに成功しリードを奪う。ミスをしても積極的にラケットを振り切り、第8ゲームもブレークし6-2でセットを奪い返した。

それでも最終セットはストレートを狙ったストロークの精度を欠き、第2ゲームでブレークを許したシフィオンテク。1ブレーク差で追いかけたが、クデルメトワの好サーブからチャンスを奪えず4-6と、2時間21分の熱戦の末に準々決勝で敗れた。

試合後、「私のレベルには達していない試合になってしまった」と悔しさをにじませたシフィオンテクだが、一方で負けた理由もはっきりしている。「とても多くのミスがあった。いつもなら試合を振り返り、改善しなければいけないところを見つけるけれど、今回はそれがはっきりわかる。自分のテニスができなかった、それだけ」とした。

勝利したクデルメトワは、昨年大会に続いてベスト4入り。準決勝では、アナスタシア・パブリチェンコワ(同86位)と対戦する。

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