計算ミスで介護保険料を過大徴収 宍粟市 年金から天引き、3人計10万円

宍粟市役所=宍粟市山崎町

 兵庫県宍粟市は29日、2015~21年度の介護保険料で計算ミスがあり、年金から天引きした65歳以上の3人に計10万2600円を過大徴収していたと発表した。市は全額を返還する。同様に別の3人には計3万9900円を少なく徴収するミスもあったが、時効のため追加徴収は求めないという。

 市高年福祉課によると、年金から天引きする人の介護保険料を算定する設定日を誤り、納付書や口座振替で収める人と同様に計算していたという。最も多い人の過大徴収額は約4万8千円だった。

 同様のミスが全国の自治体で相次いでいることを受け、市も見直したところ発覚した。同課は「法解釈の認識の誤りがあった。情報共有や業務手順を再確認する」としている。(村上晃宏)

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