神宮外苑の樹木伐採、年明け以降 再開発アセスメント見直しへ

再開発計画に揺れる東京・明治神宮外苑地区。左奥から国立競技場、解体が進む神宮第二球場、神宮球場、秩父宮ラグビー場が並ぶ。右下はイチョウ並木=6月

 東京・明治神宮外苑の再開発を巡り、事業者代表の三井不動産は29日、樹木の伐採本数を減らす具体策を盛り込んだ環境影響評価(アセスメント)の見直し案を、年末か年明けに東京都の審議会に提出する方針を明らかにした。今月以降に実施予定だった新ラグビー場整備に伴う中高木の伐採は、年明け以降にずれ込む見通しとなった。

 都が、伐採の着手前に具体的な保全策を提示するよう要請していた。

 再開発は老朽化した神宮球場と秩父宮ラグビー場を、場所を入れ替えて新築し、高層ビル2棟を建てる。今年3月に神宮第二球場の解体工事が始まっており、今月以降に周囲の樹木伐採が始まる予定だった。

 事業を巡っては樹木の大量伐採や、シンボルであるイチョウ並木への悪影響を懸念する声が上がっている。

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