高額療養費の申請書を1件紛失 神戸・西区 世帯主や受診者の氏名など記載

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 神戸市西区役所は29日、同区保険年金医療課で「高額療養費支給申請書」の紛失が1件あったと発表した。個人情報の流出の可能性は低いとしているが、適切な保管方法について職員に周知徹底するという。

 高額療養費制度は、国保加入者の医療費が自己負担額の上限を超えた際、超過分の負担額が支払われる仕組み。申請書には世帯主や医療機関受診者の氏名などが記載されている。

 同課によると、22日に職員が保管用の引き出しを確認したところ、2021年12月に受け付けた申請書が無くなっていた。高額療養費の支給については対象外と判明したため問題なかったが、本来は不支給の通知を送るなどの対応が必要だった。申請者には経緯を説明し、謝罪したという。(井沢泰斗)

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