入管施設スリランカ人女性死亡 “不起訴不当” 議決の職員13人が再び不起訴に 名古屋地検

名古屋の入管施設でスリランカ人女性が死亡した問題で、職員13人の不起訴は不当という検察審査会の議決を受けて再び検察が捜査していましたが、検察は29日、改めて不起訴処分としました。

おととし3月、名古屋入管の施設で収容中、当時33歳のスリランカ人ウィシュマ・サンダマリさんが死亡し、遺族らが職員13人を殺人罪などで告訴。名古屋地検は、去年6月、業務上過失致死罪などの適用も検討したものの、「死因などが具体的に特定できなかった」として、13人全員を不起訴処分としていました。

この決定に対し、検察審査会は去年12月、「不起訴は不当」と議決。

名古屋地検は再度、捜査を行っていましたが、29日、再び不起訴処分(嫌疑なし)としました。
検察側は今回も「業務上過失致死罪についても成立を認めることはできない」としています。遺族らは9月27日にも起訴を求める署名を名古屋地検へ提出していました。

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