ブリトニー・スピアーズ、ナイフを持って踊る動画が発端で警察に安否確認される

数か月前、ブリトニー・スピアーズはファンに向けてプライバシーを尊重するよう求めた。彼女の身に何か起きたのではと心配したファンが警察を彼女の自宅に向かわせたことが原因だったとされる。ところが今週、警察がまた安否確認のために彼女の自宅を訪れたと米NBCニュースが報じている。

現地時間2023年9月26日、ブリトニーは両手に包丁のようなものを持ち、くるくると踊っている動画をインスタグラムに投稿した。現在、その動画のキャプションには、「今日キッチンで包丁で遊び始めたよ!本物の包丁じゃないから安心して!もうすぐハロウィンだ!」と書いてある。この投稿はSNSで瞬く間に拡散され、ブリトニーの精神状態を心配する投稿者も見られた。

NBCニュースによると、ファンの懸念が高まったため、当局がブリトニーの健康チェックを行ったという。ある情報筋は、「これは大げさです。(ブリトニーは)ずっとそうしているように、自由を表現していたんです」とコメントした。確かにブリトニーは、この手のダンス動画を自身のインスタに何年も前から当たり前のように投稿している。とはいえ、ナイフは新しく加わったものだ。彼女は翌27日の投稿ではナイフを使わないダンスをしており、「ナイフのことは気にしないで、シャキーラの真似をしてるんだから!」とキャプションに綴っている。これは先日行われた【2023 MTVビデオ・ミュージック・アワード】でのシャキーラの<ビデオ・ヴァンガード>パフォーマンスに言及したもので、ここで彼女はナイフを持って踊っていた。

米カリフォルニア州ヴェンチュラ郡保安官事務所のディーン・ワージー(Dean Worthy)警部は、米ビルボードに対し、「保安官(事務所)の通信センターは、ロサンゼルス警察のSMARTチーム(システムワイド・メンタル・アセスメント・レスポンス・チーム)から電話を受け、スピアーズさんの家に行き健康状態をチェックしてもらえないかと依頼されました。これはファンからの情報ではなく、スピアーズさんと親交があり、個人的なレベルで彼女を知っている人物からの "彼女をチェックしてほしい"という事前情報に基づいていました」と述べた。

さらに、「マッコンヴィルという名前の巡査部長を向かわせました。彼はあの地域で何年も働いており、スピアーズさんとは以前その家で会ったことがあるので知っています。彼はその家に駆けつけ、最初のセキュリティー・ゲートをくぐりました。2番目のセキュリティー・ゲートに到着したところ、(ブリトニーの)警備主任からインターホンを通じて連絡があり、彼女は全く問題なく、警察官と話したくない、家にも入ってほしくないが、(警備主任が)彼女と一緒にいて何も異常はないと伝えられました。彼女の安全は、他人や自傷行為によって脅かされてはいませんでした」と続けた。

米ビルボードはブリトニーの代理人にコメントを求めたが、すぐに回答はなかった。ワージー警部はまた、ブリトニーの弁護士が、これは"彼女がSNS上で自己表現したことに対する過剰反応"だと述べたと指摘した。そして、“(ブリトニーを)よく知る二人の独立した人物”に彼女が健全な精神状態であることを確認した後、「私たちは彼女の健康状態を確認するために十分な注意を払いましたが、彼女がいかなる危害も受けているとは考えませんでした」と警部は結論づけた。

この一件は、今年1月に起きた同様の状況を彷彿とさせる。ブリトニーがインスタグラムのページを削除した後、心配したファンが彼女の家に警官を向かわせたが、何も問題はなかったと結論づけられた。ブリトニーはこの件に関し、「この事件がニュースになり、メディアによって再び悪く不公平な角度から描かれたことで、私は(心理的手段を用いて)騙されていじめられているような気持ちになりました」と綴り、「私の人生のこの時期に、世間と私がとても大切にしているファンの皆さんが、今後は私のプライバシーを尊重してくださることを心から願っています。愛をこめて、B.」と求めていた。

今年8月、ブリトニーの夫サム・アスガリが、和解しがたい不和を理由に離婚を申請した。そんな中、彼女は今年も音楽的な活動を続けており、7月にはウィル・アイ・アムと組んだ「Mind Your Business」が米ビルボード”Hot Dance/Electronic Songs”チャートで8位を記録した。また、2002年に公開された主演映画『ノット・ア・ガール』(原題:Crossroads)が、10月25日と28日の2日間限定で米国の劇場で再公開される。

© 株式会社阪神コンテンツリンク