アルテタ監督が冨安について語る「トミが安定感を取り戻せばとてつもない戦力になる」

写真:アルテタ監督から高い評価を得る冨安

アーセナルのミケル・アルテタ監督がプレミアリーグ第7節ボーンマス戦に向けた記者会見に臨み、記者の質問に答える形で日本代表DF冨安健洋について言及した。イギリスのウェブメディア『フットボール・ロンドン』が報じている。

アルテタ監督はまず、ケガを抱えているデクラン・ライス、ガブリエウ・マルティネッリ、レアンドロ・トロサール、ブカヨ・サカについて、記者会見の時点で「まだトレーニングを行っていない」と言及。会見後のトレーニングセッションで状況を確認するとしつつ、ボーンマス戦には出場できない可能性を示唆した。

また、アルテタ監督にとっては、2019年12月26日に行われた2019-20シーズンのプレミアリーグ第19節ボーンマス戦がアーセナルの監督としての初陣だった。この件について聞かれると、次のように答えている。

「あれから3年半、もうすぐ4年経つ。たくさんの変化があったし、本当に特別な日々を過ごしている。この旅ではたくさんのことが起こっているけど、多くはポジティブなものだ」

相手の指揮官であるアンドニ・イラオラ監督とはともにスペインのバスク地方出身の同い年で、青年期にアンティグオコというクラブのアカデミーで一緒にプレーしたことのある間柄。「私たちはお互いのことを良く知っている。ともにプレーし、素晴らしい時間を過ごした」と当時を振り返りつつ、試合になれば「勝利を目指すモードに入るし、全力で戦う。チームにとってベストの選択をする」と勝負に徹することを宣言した。

そして、冨安のここ数週間の成長ぶりについて聞かれたアルテタ監督は、次のように語ってその能力を絶賛した。

「いつも言っているが、トミが安定感を取り戻した瞬間、彼は我々にとってとてつもない戦力になる。今、彼はそうなっている。最終ラインのどのポジションでも、どんなフォーメーションでもプレーできる。彼のコンセプトやプレー原則、それらへの適用、デュエルへの臨み方、どの場面を切り取っても、今はベストの状態だ。今の彼には連戦が必要となる。フィジカル的にはベストの状態にあるし、そうであれば我々にとって非常に重要な選手が誕生することになる」

さらに、どのような点が特に優れているのかを問われると、アルテタ監督はこう解説した。

「危険を察知し、緊急の場面でも冷静に解決する姿が素晴らしい。彼の守備技術と恵まれた体格が彼を完成された選手にしている。彼を突破するのは本当に難しい。彼は常に警戒している。そのように育てられてきたし、彼自身もそのことに注視してきたようだ。DFにとって、それは大きな特徴になる」

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