福山市にイノシシ出没で男女2人がケガ なぜ現れたのか?

9月28日、福山市の中心部でイノシシに襲われ男女2人がケガをしました。イノシシはいったいどこから、なぜ現れたのか取材しました。福山市内の中心部に突然現れた体長およそ1メートルのイノシシ。通行人から「両足を噛まれた人がいる」と通報があったのは、28日夕方のことです。噛まれた40代の男性と女性はいずれも軽いケガをしました。イノシシは駆け付けた警察官が確保。その後、地元の猟友会に引き渡されました。

■目撃者

「(イノシシは)キーキー鳴いていた。(男性は)後ろからやられたみたい。イノシシと格闘して殴ったりしたが、びくともしなかった」

街中に突然出没し、騒然とさせたイノシシは、いったいどこから来たのでしょうか。

■大江芳樹 記者

「こちらはJR福山駅から北東に1.5キロほど離れた場所です。すぐそばには山々が連なっており、山にはイノシシが生息しています」

福山市は市街地の北側に山が連なっています。市によると、イノシシが生息しており山から下りて南に移動した可能性があるということです。

■福山市農林水産課 渡邉光広 担当課長

「最近は山の手入れができなくなって、草がのびたりして市街地の近くまで潜み場が拡大したので、市街地近くまでイノシシが下りてくる」

福山市では2022年度、職員がイノシシの捕獲やパトロールのため出動した回数は36回。

市内中心部では2022年8月、目撃情報が相次いだこともありました。

■福山市農林水産課 渡邉光広 担当課長

「(イノシシは)どこ出るか分からない状況なので、見かけた際は身の安全を守ることを第一に警察または福山市の方に通報してほしい」

福山市はチラシを配布したり講演会を通じて、注意を喚起していくとしています。

【2023年9月29日 放送】

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