「中秋の名月」と姫路城が競演 コウノトリ、観覧車…各地で満月愛でる

夜空に浮かぶ「中秋の名月」と、姫路城の大天守=29日夜、姫路市山野井町から望む

 「中秋の名月」の29日、兵庫県内は日中から秋晴れとなり、夜には各地で明るく輝く満月が見られた。12月に世界文化遺産登録30周年を迎える国宝姫路城(姫路市本町)の三の丸広場では観月会が催され、多くの人が茶や酒を味わいながら月見を楽しんだ。

 3年連続で満月の日と重なった今年の名月。姫路市内では、日没直後の午後6時前、ほぼ真東の空から昇り始めた。その後、白を中心に淡い緑や紫にライトアップされた大天守と競演した。

 観月会では、伝統河内音頭の継承者で、市の魅力を発信する「姫路ふるさと大使」の河内家菊水丸さんが登録30周年を記念した新作「姫路城音頭」を披露した。(辰巳直之)

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