観光地、混雑度で料金設定 政府、普及策を検討へ

観光客らでにぎわう京都・伏見稲荷大社=7月31

 政府は29日、観光客が過剰に訪れて住民生活や環境に影響が出る「観光公害」に関する関係省庁会議を開催した。観光施設の入場料や鉄道、バスなどの運賃に関し、混雑度に応じて価格を設定する仕組みの普及策を検討していく方針を確認した。混雑していない時間や場所をアプリで観光客に伝え、実際に行った人には割引などのデジタルクーポンを提供する案も示された。

 会合には国土交通省を中心に、環境、文化、警察、経済産業、デジタルなどの各省庁が参加。10月に開く次回の会議で当面行う対策をとりまとめる。一部のメニューについては経済対策に盛り込まれる見通しだ。

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