猫に危険すぎる『魚介類』3選!食べてしまった場合の症状や対処法も

猫に危険すぎる「魚介類」とは

一般的に猫は魚が好きな印象が強いかもしれませんが、猫が口にしてしまうと危険すぎる「魚介類」があることはあまり知られていません。

そこで今回は、猫にとっては危険すぎる「魚介類」について解説します。これらの魚介類は、生の新鮮な状態であると危険度がさらに増してしまうため十分に注意しましょう。

1.甲殻類

新鮮な「エビ」「カニ」も猫と相性が良くない魚介類です。猫にとって甲殻類が危険なのは、チアミン欠症という猫の神経機能に問題を起こす危険性があるから、と言われています。

チアミンは、猫にとって大切な栄養素であるビタミンB1のことです。この栄養素は猫の体に重要でたくさん必要とする成分ですが、甲殻類に含まれるチアミナーゼが、猫の体内で大事なビタミンB1を壊す働きをしてしまうのです。

そのため、甲殻類を猫が食べてしまうとチアミンが不足した状態が続きます。そしてそれが原因で、体の筋力が落ちて歩行が困難になったり、視力障害や発作を起こしたりと、体が正常に機能しなくなる危険性があります。

2.貝類

「アサリ」「ハマグリ」「アワビ」「サザエ」などの貝類は、猫が生の状態で一度にたくさん食べると、甲殻類と同じようにチアミン欠症を引き起こすリスクがあり危険です。

身以外の部分でも「貝類の内臓」部分は危険度が高く、猫が食べると被毛が薄いところに皮膚炎や発疹、強い痒みなどの症状に襲われます。これは「光線過敏症」と呼ばれていて、貝の内臓に含まれる物質が日光の紫外線と反応して発症することがわかっています。

3.生の青魚

アジやイワシ、サンマなどの青魚には、人が積極的に摂りたい「不飽和脂肪酸」が多く含まれています。しかし猫がたくさん摂取すると、ビタミンEが欠乏して代謝がうまくできず、有毒な脂肪だけが溜まっていってしまう「黄色脂肪症」のリスクが高まります。

他にも生の青魚には、魚についた寄生虫に感染してしまうリスクやヒスタミン中毒の恐れがあり、嘔吐や下痢、じんましんといった症状を引き起こします。青魚は猫の健康に悪影響を与えやすいため、新鮮な状態であっても与えない方がいいでしょう。

猫が危険な魚介類を食べてしまった場合の対処法

猫が食べてはいけない魚介類を食べてしまったら、それ以上食べてしまわないようにまずは取り上げましょう。猫の年齢や体調によっては、わずかな量であっても体に害となることがあります。

猫の体に影響がある場合、食べた当日や翌日に消化不良を起こす、嘔吐や下痢、アレルギーに似た症状などがみられるため、少しでも異変があらわれた時点で早めに動物病院へ連れて行ってあげてください。

黄色脂肪症は時間が経って症状が現れます。魚介類を継続的に与えないこと、大量に与えないことを徹底した上で、もし気づかず与えていた場合は現時点で症状がないとしても与えることを中止しましょう。

ちなみに総合栄養食のキャットフードに含まれる魚成分は処理がされており生涯食べ続けても問題がない量なので、気にする必要はありません。

まとめ

猫によっては、主食やおやつとして、魚が好物であることも多いでしょう。

しかし一部の魚介類は、新鮮な生の状態でも火を通していても、猫が食べると悪影響をもたらしてしまう場合があり大変危険です。

猫は本来は砂漠を起源とする陸上の動物なので、魚を積極的に与える必要はありません。もしどうしても食べさせる時は、危険な魚介類を避け、ご褒美程度に留めておきたいですね。

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