【速報】ヴィッセル神戸、初のJ1制覇へ大一番制す 2位横浜Mに2-0快勝

前半、ヘディングでゴールを決める神戸・武藤嘉紀=日産スタジアム(撮影・堀内翔)

 明治安田J1リーグ第29節第1日の29日、1位ヴィッセル神戸は敵地の日産スタジアム(横浜市)で、2位横浜F・マリノスとの首位攻防戦を2-0で制した。2連勝とした神戸は通算17勝7分け5敗の勝ち点58。横浜Mとの勝ち点差を4に広げ、初のリーグ優勝に向けて前進した。

 金曜夜の開催ながら3万人以上が駆けつけた大一番。神戸は前半23分、武藤に対するファウルで得たPKを大迫が決めて先制。同43分には右CKからの初瀬のクロスを武藤が頭で合わせて2点目を奪った。

 神戸は後半、追加点こそ奪えなかったが、組織だった守備で昨年の年間王者を封じ込め、2試合連続の完封を飾った。

 横浜Mに対してリーグ戦5連敗中という不安要素も、今の神戸には関係なかった。次節は3週間空いて10月21日。ホーム開催となる国立競技場(東京都新宿区)で、鹿島アントラーズと対戦する。 【ヴィッセル神戸】川崎製鉄水島サッカー部が母体。クラブ創設後の初練習を予定した1995年1月17日に阪神・淡路大震災が発生した。96年に日本フットボールリーグ(JFL)2位に入り、Jリーグ昇格を決めた。成績不振に伴う経営難となった2004年、楽天を率いる三木谷浩史氏の個人資産管理会社が営業権を取得。15年に楽天グループ傘下に。元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタら実力者の補強を積極的に進め、20年元日にクラブ初タイトルとなる天皇杯を獲得。昨季はリーグ13位に低迷した。

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