【台風情報】24時間以内に台風14号発生へ 気象庁&米軍も情報発表 来週は暴風域伴い沖縄の南へ 日本への影響は 欧米進路予想比較

24時間以内に台風14号風発生か

気象庁は29日午後7時すぎ、フィリピンの東の海上にある熱帯低気圧について5日先までの進路予想を発表しました。気象庁は24時間以内に台風となる可能性がある熱帯低気圧について進路予想を発表します。

気象庁

熱帯低気圧はこのあと発達して30日午後9時までには台風14号となる見込みです。北西から西よりへと進んで、10月4日夜には沖縄の南海上に達する見込みです。その頃になると暴風域を伴うと予想されています。

アメリカ海軍

アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。

29日午後3時の発表で、フィリピンの東にある熱帯低気圧について赤い丸で示されています。JTWCでは、監視対象の雲域が定めた基準以上に発達すると予想される場合に、LOW(黄)→MEDIUM(オレンジ)→HIGH(赤)へとレベル分けした形で情報を発表します。赤色になると台風の発生時期に近づいた目安となります。それぞれの意味は以下の通りです。

LOW(黄):監視対象ではあるが、今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性は低い
MEDIUM(オレンジ):今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性も高まっているが、発達するには24時間以上かかる見込み
HIGH(赤):今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する見込み

アメリカ海洋大気庁

アメリカ海洋大気庁のアンサンブル予報の結果です。まだ進むコースや勢力についてバラツキがありますが北西から西寄りへと進む結果が優勢ではあります。ただ一部は北から北東よりへと進んでいる結果も示されています。

ヨーロッパ中期予報センター

ヨーロッパ中期予報センターは、ある予想時刻の48時間以内に、その場所から300キロ以内を熱帯低気圧が通過する確率を公表しています。

それによると10月2日9時にはフィリピンの東海上で確率が80%以上と非常に高くななっているエリアがあります。これは台風14号を示していると考えられます。28日時点の予想に比べて確率が非常に高いエリアが出てくるのが早まりました。

10月4日9時には沖縄の南海上が非常に高い確率となっています。気象庁の進路予想とも概ねそろっています。一方で東日本の沖合にやや確率が高くなっているエリアがありますが、これはアメリカ海洋大気庁のアンサンブル予報で一部が北東ヘと進む結果がありましたが、それに対応していると考えられます。

9月中に台風なら今月2個目 史上最少記録タイ

1951年の統計開始以降、これまでに9月の台風発生が最も少なかったのは2個(1951年・1973年・1983年)でした。

今年の9月は29日夜時点で1個のみです。もし9月のうちに台風14号が発生すれば2個目となり史上最も少ない9月の記録に並びます。もし台風の発生が10月にずれこめば、今年は観測史上最も少ない9月となります。

9月は発生が少なかった台風ですが、10月上旬にかけて複数の台風が発生するような予想データも一部に出ています。もう少しの間は台風を気にする時期は続きそうです。

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