南足柄の農道彩る700本 地元有志がスイフヨウ栽培 「酔芙蓉まつり」も開催

農道に沿って700本植えられたスイフヨウ=29日、南足柄市千津島

 神奈川県南足柄市千津島の「酔芙蓉(すいふよう)農道」に植えられたスイフヨウが見頃を迎え、観光客の目を楽しませている。10月中旬ごろまで楽しめる。

 農道沿い約1キロにわたって植えられているのはスイフヨウ700本、フヨウ100本。スイフヨウは朝から夕方にかけて徐々に白からピンク、赤へと花の色を変える。今夏は気温が高く、例年より早い8月末に開花が始まった。

 晴天に恵まれた29日には、訪れた親子や夫婦らが色づき始めた花を眺めたり、写真に収めたりして楽しむ姿が見られた。2人の子どもを連れた女性会社員(32)は「なかなか見に来る機会がなかったが、たくさん咲いていて驚いた」と喜んだ様子で、3歳の娘は「お花がピンクだった。青虫もいた」と言葉を弾ませた。

 スイフヨウは2000年から地元有志のグループ「千津島花紀行」が育ててきた。植栽に当たっては、近くを流れる酒匂(さかわ)川の「酒」に、だんだんと赤みを帯びるスイフヨウの特徴を掛けたという。

 30日と10月1日には地場野菜や手作り雑貨を販売する「酔芙蓉まつり」も開催する。問い合わせは千津島花紀行事務局電話090(3062)3267。

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