ウルトラセブンが江の島防衛!? 「7つの島」回遊コラボイベント 新たな観光資源としてPR

国土地理院が江の島で確認した「七つの島」(藤沢市提供)

 神奈川県藤沢市江の島で確認された七つの島と誕生55周年を迎えるウルトラセブンを「7つながり」で掛け合わせた回遊型コラボイベント「7つの島のエノシマセブンめぐり」の開催を前に、主人公モロボシ・ダンを演じた同市在住で俳優の森次晃嗣さん(80)と主催する新江ノ島水族館(同市片瀬海岸)などが29日、市内で記者会見し、「7つの島」を新たな観光資源としてアピールした。

 江の島は従来、国連海洋法条約の定義に基づき、外周100メートル以上の島は2とされていた。しかし、国土地理院が2022年1月時点の電子国土基本図に基づき精査したところ、7だったことが今年2月に公表された。

 江の島観光活性化へ向け、同館、市観光協会、市、江ノ島電鉄が新たな観光資源として七つの島に着目。ウルトラセブンを制作した円谷プロダクションの協力を得て、「エノシマセブン(7つの島)」の不思議な力に怪獣が誘引されて大海原から続々と集まってくるとのストーリーに基づくイベントを企画した。

 同市内に60年近く住み、江ノ電と小田急電鉄を乗り継いで都内のウルトラセブンの撮影所に通っていたという森次さん。「長年住んでみて、藤沢は最高な町だと実感している。ただし、全国的に有名な江の島が藤沢市にあることはあまり知られていない」と指摘。

 その上で「多くの人に江の島が藤沢市にあることを認識してもらうきっかけになれば」と、同イベント開催を通じた同市の認知度アップをアピール。ウルトラセブンの魅力については「30分で完結し、メッセージも込められている。脚本家の素晴らしさに尽きる」とした。

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