国家公安委員長がG7水戸会場視察 犯罪対応「連携へ」 茨城

G7水戸内務・安全担当相会合で使用予定の水戸市民会館を視察する松村祥史国家公安委員長(中央)=水戸市泉町

12月に茨城県水戸市で開かれるG7水戸内務・安全担当相会合を前に、松村祥史国家公安委員長は29日、会場となる水戸市民会館を視察した。会合の議長として「国境をまたぐ犯罪に対し、各国で治安情報を共有して連携を深める会合にしたい」と話した。

大井川和彦知事と高橋靖市長の案内で、会議室や多目的スペースなどを1時間かけて回り、設備などを確認した。中ホール内を見渡すと、「本当に良い施設ですね」と感想。会合では記者会見と集合写真の場と想定しているとの説明に、うなずいていた。

視察後、報道陣に「会合にふさわしい会場」と評価した上で、「警備にも万全を期し、開催して良かったと(地元でも)思ってもらえるように臨みたい」と述べた。

会合は、5月のG7広島サミットに伴い、12月8~10日に開催される。国の治安などを担当する閣僚が出席する。

県や水戸市は観光振興や地域活性化に期待し、官民連携による推進協議会を設立し、開催支援に向けた準備や機運醸成への取り組みを進めている。

大井川知事は「会合を契機に茨城と水戸の素晴らしさを発信する」と改めて強調。高橋市長は「世界に魅力を発信できる施設と言っていただいた。水戸の良さを国内外に伝えたい」と述べた。

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