酷暑で水やり追われた末、紫の実が鈴なり ムラサキシキブが告げる秋

小さな紫色の実をたくさんつけたムラサキシキブ(向日市鶏冠井町・旧上田家住宅)

 長岡京内裏跡にある旧上田家住宅(京都府向日市鶏冠井町)で、小さな実を鈴なりにつけたムラサキシキブが見ごろを迎えている。葉の緑色と実の紫色のコントラストが秋の到来を告げている。

 2年前、鶏小屋などがあった場所を庭にし、ムラサキシキブ10株をはじめ、四季折々の花や実が楽しめるようにと30種類ほどの植物を植えた。今夏は酷暑だったため、庭を管理する長岡宮まちづくり協議会と同住宅職員が水やりに追われたという。

 ほかにフヨウやムクゲも咲いている。同協議会の上田昌弘さん(79)は「誰もが見学できる『みんなの庭』なので、ベンチに座ってぜひ観賞してほしい」と話している。見ごろは10月半ばまでという。

 入場無料。10月9日以外の月曜、3日、10日は休館。

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