県内、8月の有効求人は1.36倍 4ヵ月連続で下落、正社員は1.17倍

 山形労働局が29日発表した県内8月の有効求人倍率(季節調整値)は前月を0.03ポイント下回る1.36倍で、4カ月連続で下落した。有効求職者数も減少したが、求人の減少幅が上回った。正社員有効求人倍率(原数値)は前年同月を0.18ポイント下回る1.17倍だった。

 有効求人数(季節調整値)は前月比1.7%減の2万2873人。有効求職者数(同)は1万6758人で0.2%減少した。同労働局は「雇用調整に関する情報は増えており、求人の動きも鈍くなっている」と指摘。「物価高や新型コロナウイルス関連融資の返済など、経営コスト増の影響に留意する必要がある」と分析する。

 新規求人数は7983人で、前年同月と比べ14.5%減少した。減少は6カ月連続。業種別は卸売・小売業が25.1%減の1481人で最多だった。医療・福祉は8.3%減の1368人、製造業は28.7%減の1299人、建設業は4.4%増の973人だった。

 ハローワーク別の求人倍率(原数値)は山形1.47倍、米沢1.39倍、酒田1.43倍、鶴岡1.68倍、新庄1.41倍、長井1.27倍、村山1.17倍、寒河江1.28倍だった。全国の8月の有効求人倍率(季節調整値)は1.29倍で、前月と同水準だった。

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