ジャイアンツがキャプラー監督を解任 2年連続でプレーオフ逃す

日本時間9月30日、ジャイアンツはゲーブ・キャプラー監督の解任を発表した。今季のジャイアンツは6月に18勝8敗の好成績を残すなど、ナショナル・リーグのワイルドカード争いに加わっていたが、勝負どころの9月に入って8勝17敗と急失速。すでに2年連続でプレーオフに進めないことが確定しており、キャプラーはその責任を取らされる形となった。2週間前、グレッグ・ジョンソン会長は地元紙に対し、キャプラーを続投させる意向を示していたが、方針を転換して解任を決断した。

ジャイアンツのファーハン・ザイディ編成本部長は「オーナーシップに提案して承認を得たあと、ゲーブに会って我々の決断を伝えた」と解任までの経緯を説明。「彼の在任期間中、ジャイアンツは2020年に前代未聞のパンデミックを経験し、2021年には球団記録の107勝を挙げた。彼はサンフランシスコ・ジャイアンツのフィールド上でのパフォーマンスを向上させるために献身的かつ情熱的に取り組んでおり、私は1人の同僚として、また1人の友人として、彼のことを大いにリスペクトしている。ジャイアンツを代表して、ゲーブの今後の活躍を祈るとともに、4年間の貢献に感謝したい」と述べた。

6連敗で9月の戦いをスタートしたジャイアンツは、その後の6試合で5勝1敗と立て直したものの、ロッキーズ、ダイヤモンドバックス、ドジャースと対戦した敵地での10試合で2勝8敗と大きく負け越し。本拠地に戻ってからのパドレス3連戦にも1勝2敗で負け越してしまい、シーズン最後のドジャース3連戦を残して3つの借金を抱えている。「一番大事なときに最悪の野球をしてしまった」とザイディ編成本部長。勝率5割以上でシーズンを終えるためには、ドジャース3連戦をスイープする必要がある。

キャプラーは2018年からフィリーズで2年間監督を務めたあと、2020年からジャイアンツの指揮を執り、ジャイアンツでの4シーズンで295勝248敗(勝率.543)を記録。4シーズンの合計では大きく勝ち越しているが、107勝55敗で地区優勝した2021年を除いて、勝率が5割を超えたシーズンは1度もなかった。ジャイアンツは今後、来季に向けた新監督探しをスタートすることになる。

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