ポーアイと六アイ結ぶ2.7キロの斜張橋、主塔間は世界最大級653mに 阪神高速湾岸線西伸部

鋼製で都市景観に調和するベージュ系の色彩が想定されている(阪神高速道路提供)

 阪神高速道路(大阪市)は29日、建設が進む大阪湾岸道路(阪神高速湾岸線)西伸部のうち、六甲アイランド(神戸市東灘区)とポートアイランド(同市中央区)をつなぐ斜張橋の工事について、業者向けの説明会を開いた。10月以降、業者の選定や設計などを進め、ミナト神戸の新たなランドマークの建設を本格始動させる。

 西伸部は六甲アイランド北(神戸市東灘区)と駒栄(同市長田区)を結ぶ約14.5キロの区間。2018年12月に工事が始まり、兵庫県と神戸市は10年程度での完成を要望している。

 六甲アイランド-ポートアイランド間は、4本の鋼製の主塔でつなぐ「連続斜張橋」(約2.7キロ)とする計画。橋の下には新港航路と灘浜航路が通り、主塔間の距離はそれぞれ世界最大級の653メートルとする。完成時期は未定。

 同社の担当者は「神戸の都市景観に合った、落ち着いた色合いをイメージしている」と話す。(谷川直生)

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