中国9月の景況感50.2 半年ぶり節目超え

 中国国家統計局は30日、景況感を示す製造業購買担当者指数(PMI)が9月は50.2だったと発表した。前月から0.5ポイント改善し、好不況を判断する節目の50を6カ月ぶりに上回った。政府が相次いで経済対策を公表したこともあり、復調の兆しが出てきた。

 製造業PMIは4月に節目を下回り、市場の需要不足が指摘されてきた。習近平指導部による金融緩和などの景気刺激策も一定の効果を上げたもようだ。

 一方、中国恒大集団や碧桂園といった不動産大手の経営難を背景に不動産不況が続いている。債務再編問題を抱える恒大は経営トップが当局に拘束されるなど不安材料が増しており、景気全体に悪影響を与える恐れもある。

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