【土日の天気】晴れ間あっても大気不安定 東京はこの週末が異例の暑さピークに

 この週末はどちらも大気の状態が非常に不安定となりそうだ。晴れ間の出る所でも、局地的には激しい雷雨となるおそれがある。落雷や竜巻などの突風にも注意が必要。
 なお、あす10月1日(日)の東京の最高気温は31℃で、週明け以降は連日30℃を下回る予想。東京では異例の暑さが続いているが、東京では異例の暑さが続いているが、この週末が暑さのピークとなりそうだ。

きょう午後は広い範囲で雨具の出番に

 9月最終日となるきょう30日(土)午後は、午前中に晴れ間のあった所でも天気は下り坂となりそうだ。前線を伴った低気圧が2つ日本に近づくため、西日本から北日本の広い範囲で雨が降る見通し。局地的には激しい雷雨となるおそれがある。
 午後の外出時には、雨具を忘れずに持っていきたい。

 午前を中心に日差しが出ることに加えて、低気圧や前線に向かって南からは暖かい空気が流れ込むため、最高気温は引き続きこの時季としては高い所が多い予想。
 東海から西では30℃以上の真夏日が続出し、あすから10月とは思えないような蒸し暑さとなる見通し。夜もあまり気温は下がらず、ややジメジメする所が多くなりそうだ。

10月スタートも東京は真夏日予想

 低気圧や前線は、あす10月1日(日)にかけて日本を通過する見通し。また、低気圧や前線が通過したあとは平年より冷たい空気が流れ込むため、大気の非常に不安定な状態が続きそうだ。
 特に寒気の影響を受けやすい東日本から北日本は夜にかけて、晴れ間が戻ったとしても急な激しい雨が降るおそれがある。落雷、竜巻などの激しい突風、ひょうなどにも注意が必要だ。西日本は、午後になると安定して晴れる所が多い見込み。

 最高気温は前日より低くなる所が多い予想。一方で、東京は前日より高い31℃まで上がる見通し。今年に入ってから91日目の真夏日となり、さらに過去最多の真夏日日数を更新しそうだ。
 この土日は、空模様の変化と厳しい残暑に気を付けて過ごしたい。

来週 本州は秋の空気優勢も南海上に台風

 週明け10月2日(月)以降は、季節の歩みを感じられそうだ。最高気温はようやく30℃を下回る日が多くなり、天気は周期的に変化する見通し。西日本や東日本では、最低気温は20℃に届かない日が多く、朝晩は長袖が活躍するようになりそう。

 なお、きょう30日(土)未明にはフィリピンの東で台風14号が発生した。今後、台風は発達しながら北西方向に進む見通し。暴風域を伴い「強い」勢力で10月4日(水)から5日(木)ごろにかけて沖縄県・石垣島など先島諸島に近づくおそれがある。今後の最新情報に注意が必要だ。

(気象予報士・鈴木悠)

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