「中秋の名月」ススキと共演 和歌山・田辺市本宮町

ススキと共演する中秋の名月(29日午後6時34分、和歌山県田辺市本宮町で)

 旧暦の8月15日に当たる29日夜、和歌山県紀南地方はおおむね好天に恵まれ、「中秋の名月」が各地を照らした。

 田辺市本宮町の山中を通る林道では、午後6時前、東の山並みから赤く染まった名月が昇った。

 林道沿いには秋の七草であるススキが群生しており、秋ならではの共演を見ることができた。

 国立天文台によると、中秋の名月をめでる習慣は、平安時代に中国から伝わったといわれている。

■今年は満月と同日

 今年の中秋の名月は満月と同じ日だが、この日付はしばしばずれる。中秋の名月が旧暦の日付(新月からの日数)で決まるのに対し、満月は太陽と地球、月の位置関係で決まるためで、次に日付が重なるのは2030年9月12日になるという。

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