柏が残留に大きな勝利! エース細谷の2ゴールで札幌を下す【明治安田J1第29節】

明治安田生命J1リーグ第29節、北海道コンサドーレ札幌vs柏レイソルが30日に札幌ドームで行われ、アウェイの柏が2-1で勝利した。

前節は名古屋グランパスと1-1の引き分けに終わり、2戦未勝利の札幌。その試合から岡村、宮澤に代わって福森、ルーカス・フェルナンデスがスタメンに入り、システムは不動の[3-4-2-1]を敷いている。なお、27日に今季限りの現役引退を発表した小野伸二はメンバー外となった。

一方で、前節のアビスパ福岡戦を1-3で落とし、7月以来の黒星となった柏。先発は一枚のみ変更し、土屋に代わり、片山が右サイドバックに入った。布陣は前節から変わらず[4-4-2]を採用し、山田康太と細谷が2トップを組んでいる。

キックオフ直後から素早い攻撃で細谷がシュートを放つなど、先に攻撃を仕掛けたのは柏。これに対して札幌は5分、小柏が敵陣でボールを奪うと、最後は小林が強烈なボレーシュートを打つもGK松本に防がれた。

お互い積極的な入りを見せた序盤を経て、先にスコアを動かしたのは柏。21分、札幌のパスを自陣でカットしたマテウス・サヴィオがハイラインの裏にスルーパスを送ると、ピッチ中央を抜け出した細谷がGKとの1対1を冷静に決めて先制に成功する。

勢いに乗る柏は38分、ピッチ中央でボールを運んだ山田康太から左サイドを駆け上がるジエゴに展開。ボックス中央でクロスを受けた細谷が冷静にゴール右隅に流し込み、貴重な追加点を挙げた。

後半に入り反撃を開始したい札幌は51分、バイタルエリアでボールを受けた小林が、ボックス内に進入した浅野へ浮き球のパス。これはGK松本が防いだが、こぼれ球をスパチョークが押し込み1点を返す。

札幌は60分にもワンツーからボックス内に進入した菅がシュートを放つなど、同点に向け攻勢を仕掛ける展開に。流れを変えたい柏は64分に小屋松、仙頭を投入し、カウンターから追加点を狙う姿勢を見せる。

追いつきたい札幌は81分に青木、85分にトゥチッチを投入すると、87分にはルーカス・フェルナンデスの折り返しにスパチョークが合わせるも、GK松本が阻止。89分には小林のミドルシュートをGK松本が前へ弾き、こぼれ球にトゥチッチが反応するも枠外へ逸れた。

人数をかけた攻撃で最後まで同点を目指した札幌だが、体を張り続けた柏の守備を攻略できないままタイムアップに。柏は降格圏との勝ち点差が暫定で「8」にまで広がる大きな勝利となった一方、札幌はホームで浮上のきっかけを掴めず、3戦未勝利となっている。

北海道コンサドーレ札幌 1-2 柏レイソル
【札幌】
スパチョーク(後6)
【柏】
細谷真大(前21、前38)

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