【プノンペン共同】カンボジアの首都プノンペンのアパートを拠点に特殊詐欺をしていたとみられる日本人の男ら20人超が拘束された事件で、日本人3人が逃走してタイ入りしたとみられていることが30日、カンボジア捜査関係者への取材で分かった。タイ国境に位置する北西部ポイペトで確認された後に足取りがつかめなくなった。
捜査当局は12日に逃走した3人の行方を追うため、防犯カメラの映像を収集。髪形や服装が写った逃走直後の3人だとみられる映像を公開して情報提供を求めていた。
映像では3人は半袖にサンダル姿で荷物を持っていなかった。捜査関係者は国内外で3人の逃走を手助けした人物や組織がいるとみている。
東南アジアでは特殊詐欺に絡んで日本人が潜伏し、犯罪行為を繰り返すケースが相次いでいる。拘束された20人超は日本で被害が確認された複数の特殊詐欺事件に関与した疑いが持たれている。日本の警察は既にカンボジアに捜査員を派遣。容疑が固まり次第、日本に身柄を移送し、逮捕する方針。