愛犬が臆病なのは飼い主のせい?原因となる行動3つと配慮すべきことを徹底解説

愛犬が臆病なのは飼い主のせい?原因となる行動

臆病な犬は「ビビり犬」と呼ばれたりもしますが、愛犬があまりにも怖がりだと何かと困る場面が多いのではないでしょうか。

実は犬が臆病になるのは、保護犬などトラウマがあるケースを除くと、多くの場合は飼い主が影響を与えていると言われています。

多少怖がる程度であれば、それほど大きな問題にはならないでしょう。しかし、あまりにも愛犬が臆病でお困りであれば、この機会にその原因を今一度確認してみてはいかがでしょうか。

今回ここでご紹介をする、犬が臆病になる原因となる飼い主の行動をぜひチェックしてみてください。

1.飼い主以外と交流する機会が少ない

犬は本来群れで暮らす生き物であるため、ほかの犬や人間との交流を楽しむ傾向があります。犬の社会性はそれぞれ異なるため一概には言えませんが、社会と触れる機会が不足してしまうと臆病な性格になりやすいです。

とくに、飼い主以外の人間や犬などと交流する機会が少ないと、新しい環境や出来事に対して強い不安を感じやすくなってしまいます。

犬を家の中で飼育するのが当たり前になった今の時代、昔よりも臆病な犬へと育ちやすいのかもしれません。

2.過保護になっている

次に考えられるのが、飼い主が愛犬に対して過保護になっている可能性です。愛犬を目に見えない危険から避けるために外出を控えたり、散歩中にほかの犬に遭遇しただけで愛犬を抱き上げたりというような行動を頻繁に行ってしまうと問題が起こりやすいです。

愛犬にストレスを与えないための行動かもしれませんが、結果的に社会性不足や忍耐力不足の犬を育ててしまうことになります。

つい愛犬を抱き上げてしまう、抱っこした状態で散歩をしてしまう、過剰に心配してしまうなどの行動に心当たりがある方は注意をしてください。

3.犬が嫌がることをやっている

もしかすると、飼い主の日常的な行動の中に、愛犬を不安にさせている原因があるかもしれません。何かと大声で叱る、もしくは手を出してしまうなど過剰に叱ることによって、犬は警戒するようになり、結果的に臆病な性格になるおそれがあります。

愛犬が飼い主を見つめる目が怯えて見えるのは、愛犬から信頼されていないサインです。犬のしつけのためと言って、恐怖心を与えるのは間違いです。もし心当たりがある場合は、最新の正しい犬のしつけ方法をぜひ学び直してください。

もし攻撃行動がある場合は、素人判断でしつけをすると、かえって逆効果です。ドッグトレーナーや動物行動学を専門とする獣医師に相談することをお勧めします。

臆病な犬へ配慮すべきこと

すべての犬が当てはまる訳ではありませんが、飼い主の行動が犬の性格に影響を与える可能性は十分大きいです。

もし愛犬が怖がりすぎて何かと困っている、もしくは愛犬自身が幸せそうに見えない場合は、飼い主が配慮すべきことを心がけてみてください。

愛犬を安心させること

臆病な犬は小さな音にも敏感に反応してしまいやすく、ほかの犬よりも恐怖心を感じやすいです。その状況でさらに飼い主に叱られることがあれば、気持ちが安らぐ場を失ってしまいます。

まずは愛犬を安心させることを心がけ、それでも改善が見られなければ専門家への相談も検討してみてください。

気長に待つこと

愛犬の臆病な面が気になってしまい、ほかの犬と比べて落ち込んでしまうこともあるでしょう。ですが、急に性格を変えることはできません。

トラウマを抱える犬であれば尚、ゆっくりと時間をかけてください。臆病なところも愛犬のよさとして捉えるなど、広い心で受け止めてあげましょう。

まとめ

犬が臆病になるのにはそれなりの理由があり、飼い主の行動が影響を与えることもあります。

不安を抱えた犬は暮らしにくさを感じているので、まずは安心できる環境を与えてあげましょう。そして長い目で見守ってあげてください。

(獣医師監修:後藤マチ子)

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