フィギュアスケート女子で今年3月に世界選手権2連覇を果たした坂本花織(シスメックス)が30日、神戸市西区で行われた神院大の卒業式に出席し、「(競技と学業の)両立は大変だったが全力で頑張った」と学生生活を振り返った。
両親の出身校でもある神院大の経営学部で勉学に励み、在学中も昨年の北京五輪で銅メダルを獲得するなど活躍。練習や転戦に時間を取られる中、多い時には週5回通学し、朝練後に授業を受けたことも。昨秋には友人と学園祭を訪れ「体験型ゲームで遊んだり、屋台で食べ物を買ったり。学生(らしいことを)しました」と笑顔で思い出を口にした。
約半年遅れでの門出となったが、今後は練習時間にゆとりが生まれる。「体のケアやトレーニングなどにも力を入れたい」と意欲を見せる23歳。今季の目標とする全日本選手権と世界選手権の3連覇を念頭に「競技に専念し、次の五輪に向けてもレベルアップしたい」と意気込みを語った。(山本 晃)