マナー違反目に余り駐車場の有料化実験 琵琶湖の緑地、予約不要で気軽に

4月の湖岸緑地駐車場の有料化実験で、入庫する車(草津市志那町)

 滋賀県は、琵琶湖岸緑地のマナー向上を目的にした駐車場の有料化実験を11月24日から3日間行う。実験は5月のゴールデンウイークに続いて2度目。前回は1日の貸し切り制だったが、今回は時間制で予約不要とし、気軽に利用できるようにする。利用状況やアンケートを基に来年度以降の有料化の是非を検討する。

 有料化するのは、キャンプなどの利用者が多い草津市志那町の「志那1(中)」「志那1(南)」の2カ所の計100台。期間は11月24日午前9時から同26日午後5時まで。夜間も利用できる。料金は30分100円。現金もしくはICOCA(イコカ)などの交通系ICカードで出場時、常駐の係員に支払う。他の電子マネーやクレジットカードは使用できない。アンケートに協力した利用者には料金を1時間分割り引く。前回行ったバーベキューセットの提供はしない。

 湖岸緑地を巡っては、新型コロナウイルス禍のアウトドア人気を背景に利用が急増し、マナー違反が目立っていた。ごみ処理料などかさんでいる維持管理費に充てようと、管理する県が有料化についての検討を進めている。県都市計画課は「マナー向上の効果や利便性を検証し、有料化するかどうかの方向性を決めたい」としている。

 

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