埼玉の小4ひき逃げ、情報を 未解決14年、母がチラシ配布

小4男児が死亡したひき逃げ事件で、情報提供を求めるチラシを配る母親=30日午後、埼玉県熊谷市

 埼玉県熊谷市で2009年、小学4年の小関孝徳君=当時(10)=が車にひき逃げされ死亡した事件は30日、未解決のまま発生から14年となった。母代里子さんと熊谷署員らが現場近くで情報提供を求めるチラシ約400部を配った。

 代里子さんはチラシを渡しつつ、交流サイト(SNS)での拡散も呼びかけた。チラシには昨年から「逃走車両は2台(複数台)の可能性があります」と明記。代里子さんのブログのURLや情報提供を募るメールアドレスなども記載された。

 終了後、代里子さんは取材に「若い方にもブログやSNSを見たと声をかけてもらった。関心を持ってもらえるだけでもありがたい」と語った。

 県警は19年に事件の適用罪名を自動車運転過失致死罪から時効20年の危険運転致死罪に切り替え、捜査を継続している。

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