新シャシー投入のKTM。スプリント2位のビンダーは「新品タイヤではうまく機能している」と好感触/MotoGP第14戦日本GP

 9月30日にモビリティリゾートもてぎで行われた2023MotoGP第14戦日本GPのスプリントで、ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)は2位を獲得。新しいシャシーを投入したこの週末の最初のレース、そしてドゥカティ勢との差はどう感じているのだろうか。

 ジャック・ミラーを含む、レッドブルKTMファクトリー・レーシングのふたりは初日からここ数戦で登場させた新シャシーで走行している。そして、予選ではミラーが3番手、ビンダーが5番手に。スプリントではビンダーが2位、ミラーが4位だった。

「確かにペースはすごく激しかった。あんなに速いとは思わなかった」とビンダーがスプリントを振り返った。「4周はなんとか頑張ったけど、最初のドロップで少し苦しくなった。彼(ホルヘ・マルティン)を見失ったけど、その後はまた少し落ち着き始めたよ」

「今日の彼は、間違いなく僕より少し上だったと思う。でも彼についていくために全力を尽くした。新しいシャシーで初めての本格的なレースシミュレーションをしたよ。だから多くを学ぶことができたし、僕にとっては明日に向けて取り組むべきことが明確になった」

「今夜は何時間も費やして理解し、明日は毎ラップ少しずつでも上回れるように頑張りたいね」

2023MotoGP第14戦日本GP スプリント 表彰台争い

 優勝争いには絡めなかったものの、着実に表彰台を獲得できる位置で走れているビンダー。レース中に出たマシンのフィーリングの違いについては以下のように語った。

「僕の場合は、新品のタイヤでは非常にうまく機能しているけど、リヤタイヤが少し落ち始めたときに、旋回性を少し失ってしまった。いくつかの方向性では良いステップを踏むことができたが、もう少し微調整が必要だ」

「大きな違いはないと思うし、小さなことではあるけれど、今の時代それが大きな違いになる。明日に向けてすごくポジティブなんだ。自分自身でいろいろと変更できるので、パッケージを少し最適化できると思う」

ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)/2023MotoGP第14戦日本GP スプリント

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