牛の受胎率低下解決事業が最優秀 岡山大「ピッチコンテスト」

事業計画を発表する内山准教授(右)

 起業を目指す岡山大の学生や教職員らがビジネスプランの独創性などを競う「岡大ピッチコンテスト」が30日、同大共育共創コモンズ(岡山市北区津島中)で開かれ、最優秀賞に学術研究院医歯薬学域病原細菌学分野の内山淳平准教授(47)が選ばれた。

 応募した27人・組のうち書類選考を通過した10人が出場。独自に考えた事業計画を持ち時間5分で発表し、審査員4人が独創性や実現性、社会的インパクトといった観点で評価した。

 内山准教授は、酪農経営を苦しめる牛の受胎率低下に着目。体内から採取したバイオマーカー(指標)で低下の原因を調べて解決策を示すサービスを提案し、検査精度の高さ、黒字収支の見込みをアピールした。審査員からはターゲットの明確さや技術の独自性が認められ、内山准教授は「現場のニーズに応えるとともに新技術の導入で業界の活性化に貢献したい」と話した。

 オンライン配信も含めて約150人が聴いた。コンテストはアントレプレナーシップ(起業家精神)醸成の取り組みを進める同大が主催し、昨年に続き2回目。

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