茨城県芸術祭が開幕 4年ぶり通常開催 「次の世代の芸術家生むきっかけに」

日本画や工芸美術など、7科の多彩な作品が並ぶ会場=水戸市千波町の県近代美術館

文化の秋を彩る2023年度の茨城県芸術祭が30日、同県水戸市千波町の県近代美術館で開幕した。コロナ感染症が5類に移行し、4年ぶりに通常開催に戻った。県内9市町村を会場に美術や音楽、文学など7部門25催事を来年1月7日まで実施。県民の優れた文化芸術活動の成果を発表・展示する。

1966年に始まり、今年で58回目。県、県教育委員会、茨城文化団体連合、茨城新聞社などが主催。

開会式のあいさつで、大井川和彦知事は「コロナ禍の3年間、文化芸術の大切さを身にしみて感じた。県芸術祭が次の世代の芸術家を生むきっかけになってほしい」と期待を寄せた。小田部卓県芸術祭会長は「県民の発表の場となる県芸術祭がさらに充実するよう、支援と協力をお願いしたい」と呼びかけた。

会場では主催者代表らがテープカットを行い、開幕を祝った。

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