アメリカ現地時間2023年9月29日、U2はラスベガスの新たなコンサート会場「スフィア」(Sphere)でのこけら落とし公演である、1991年のアルバム『Achtung Baby』の記念公演『U2:UV Achtung Baby Live At Sphere』をスタートした。
今回のレジデンシー公演は、2019年12月に『JOSHUA TREE TOUR 2019』が終了して以来、約4年ぶりのコンサートとなる。
U2は17,000人のファンを前に、『Achtung Baby』収録曲の他、同日にリリースした約2年振りの新曲「Atmic City」、U2のライヴに欠かせない大ヒット曲「Where The Streets Have No Name」「Vertigo」「Beautiful Day」など22曲を演奏した。
総工費約3,400億円の新会場
「スフィア」は外側がLEDパネルで覆われた球体型のコンサート会場。高さ366フィート(約112メートル)、幅516フィート(約157メートル)、外側を58万平方フィート(約53,884平米)の2KのLEDが覆い、内部には16万個以上のスピーカー、120万個のLEDスクリーンの解像度は地上最大の解像度16K、総工費は約3,400億円というこれまでにない画期的な会場として話題となっている。
この会場でのライヴについてはボノとジ・エッジ、コンサート開催前に次のように語っていた。
ボノ「この会場は、観客が映画やパフォーマンスに没入できるように造られた。アイス・ホッケーの試合を観に来るための会場じゃないんだよ」「ふだん見るようなスピーカーがこの会場に並ぶことはない。建物全体がスピーカーになっているんだ。だからどの席にいても、完璧なサウンドを楽しめるというわけだ 」
ジ・エッジ「こんな会場はこの世に一つだけだし、これに匹敵するものは、この先何年も造られることはないだろうね」
今回のステージ・プロダクションに関わったクリエイター/アーティストは、40年以上U2のステージ・デザインを担当しているウィリー・ウィリアムス(ディレクター)、ブライアン・イーノ(“ターンテーブル”ステージ原案、ステージの色、照明など)、スクリーンのビデオアートを作成したマルコ・ブランミッラ(巨大なエルヴィス・プレスリー)、エス・デヴリン(ネバダ州の絶滅危機生物)、ジョン・ジェラード(“サレンダー”フラッグ)。最新鋭の会場「スフィア」の特性を最大限に生かした、アート&ミュージック・ショウとなっている。
こけら落とし公演と同日に公開された新曲「Atomic City」の後半部分にもこの「スフィア」での様子が映されている。
『U2:UV Achtung Baby Live At Sphere』は12月16日まで全25公演が行われる。
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U2「Atomic City」
2023年9月29日配信